深爪って、人に見せるのが結構恥ずかしかったり、勇気が必要ですよね。
というのも、私自身も小学生の頃から成人後もずーっと深爪で悩んでいた一人です。
治したいのに治せない。ついつい深爪にしてしまう。どこの病院に行けばいいのか、そもそも病院に行って治るのかなどなど、本当に指先にはずっとコンプレックスがあり、いろいろ悩み・調べ・試しました。
そして、私が実際に治せたのは20代後半です。
この記事では、私の今までの経験・知識をもとに、深爪で悩んでいる方向けに、深爪を自力で治す方法について解説したいと思います。
同じ悩みを持っている方が一人でも、悩みの解決の一歩になればと思います。
深爪とは
まずは深爪とは、どんな状態のことをいうのか、どこからが深爪かについて説明します。
深爪の基準として、爪が指先の皮膚の部分よりも短い場合は深爪といえます。
もっと言うと、指先の皮膚や爪床(ピンクの部分、爪の下面が接している皮膚の部分)より短く爪を切ってしまっている状態のことを指します。
深爪には要注意!
爪のある指先には毛細血管が集中しています。深爪になっていることにより菌が入りやすくなり、炎症を起こす可能性があります。
炎症を起こすと、指先が熱を持ったり痛みが生じ、ボールペンを持ったりパソコンのマウスをクリックするときに痛みが生じますね。また見た目も悪く、周りの目が気になったりしたことがあるのではないでしょうか。深爪は、授業や仕事に集中できないといったことのほか、深刻化すると大きな病気に繋がったり、炎症が長期化する恐れもあります。
代表的なトラブル
1、ひょう疽(ひょうそ)、化膿性爪囲炎(かのうせいそういえん)
指先に炎症とうずくような強い痛みを起こす細菌感染症です。爪周囲炎と呼ばれることもあります。
爪の縁に沿って非常に赤く腫れ、ずきずきした痛みを伴う疾患を爪囲炎と言いますが、これが深刻化した際に起こりやすく、患部は指の腹部にも拡大しています。引用元:巣鴨千石皮膚科
2、陥入爪(かんにゅうそう)
第1 趾に見られることの多い症状で、爪の角が尖って皮膚・皮下組織に刺さっている状態をいいます。巻き爪と違って爪全体が丸くなることはありません。食い込んだ爪の先は肉芽種様に盛り上がって炎症を起こし、圧迫すると爪の先が刺さって強い痛みがあります。
引用元:巣鴨千石皮膚科
3、巻き爪
爪の全体がロール状に湾曲する症状のことです。爪の両側または片側が内側に巻き込んでいる状態ですが、痛みや出血、炎症がなければ即座に治療をする必要は特にありません。
引用元:巣鴨千石皮膚科
深爪の原因
深爪の原因や理由は人によって様々かと思います。深爪の原因について自分がどれに当てはまるか、詳しく見ていきましょう。
爪を噛む癖、いじってしまうがある
爪を噛む癖は、「咬爪症(こうそうしょう)」とも呼ばれています。幼少期からはじまり、成人後も癖が続く人も一定数います。爪を噛んでしまう理由として、強く叱られたり、周囲の人に自分の気持をうまく伝えられなかったりといった出来事がきっかけになることがあります。そして「恐怖」「不安」「しんどい」など、心がストレスを感じてしまったときに、爪を噛むと考えられています。
爪が欠けてしまった、割れてしまった、裂けてしまった
爪の主成分は、タンパク質の一種である「ケラチン」です。
爪や指先の乾燥、栄養不足妊娠や授乳、加齢などによりこのケラチンが不足していたりすると、脆くなり割れやすくなります。
深爪を治す方法
ここからは噛み癖による深爪で、ボロボロになってしまった指先をなんとかしたいと思っている方へのおすすめ方法をご説明します。
方法①:ネイルケアをする
指先の見た目が悪いと、尚更気になって触ってしまう→さらに短くなってしまうという悪のループに入ってしまいます。そこで、おすすめなのが、短くてもネイルケアをすることです。
時間を使い丁寧にケアすることで、見た目が綺麗になるだけではなく、大事に自爪を育てているという意識が芽生え、爪先を触る癖が出た時にもストップがかかる可能性があります。
深爪の人は、通常の人に比べて甘皮が伸びやすいのです。
余分な甘皮を除去することで爪が長く見える他、ネイルオイルも浸透しやすくなり、健康な爪が生えてくるようになるので、ぜひこの機会に自分の甘皮が伸びすぎていないか、確認してみてください。
【ネイルケアの手順】
ステップ |
必要アイテム |
ケアの内容 |
1 |
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指先をぬるま湯につけて柔らかくする フィンガーボール等に37〜40℃のぬるま湯を入れ、3分ほど指先をつけてください。その後、タオルで優しく水分を拭き取ります。 |
2 |
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甘皮のケアをする プッシャーとキューティクルニッパー、で不要な甘皮を除去してください。この時にキューティクルリムーバーがあると良いです。キューティクルリムーバーには乾燥を防ぎ、甘皮を柔らかくする効果があります。 |
3 |
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爪の形を整える ギザギザになってしまった爪をやすりで優しく削って整えてください。この時に爪切りは使わず、必ずやすりを使ってください。 |
4 |
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ネイルオイルを塗る 「爪の生え際の半月形」と「爪の裏側のハイポ二キウム※」にネイルオイルを適量のせ、指で馴染ませるようにマッサージ感覚で浸透させましょう。 |
5 | ※画像をクリックすると商品ページに移動します |
保湿手袋をつけて寝る 乾燥は爪育成の天敵です。また、指先が視界に入らないようにし、気にならないようにする為にも手袋の着用がおすすめです。 |
なお、セルフネイルケアについては以下記事で、より詳しく解説しています。
方法②自爪を強くする
爪を強くするには、食べ物やサプリメントでタンパク質・ビタミン・鉄分といった栄養素をとることが重要です。
必要な栄養素 | ビタミンA | ビタミンB2 | 鉄分 |
---|---|---|---|
主な働き | 皮膚や粘膜を丈夫に保つ 目の健康維持 | 髪や爪などの再生 脂肪を燃焼させる 皮膚や粘膜の保護 | 血液中の酸素を運搬する |
不足するとどうなるか | 爪が乾燥する 二枚爪になる 爪が割れやすくなる など | 爪が割れやすくなる 疲れやすい 疲れが取れない など | 爪が割れやすくなる 爪に縦線が入る スプーンのように爪が反り返る など |
多く含まれる食べ物 | 鶏レバー ほうれん草 モロヘイヤ にんじん | 豚レバー 味付けのり ブロッコリー アボカド | 煮干し 豚レバー 牛レバー 牡蠣 |
しかし、いざ必要な栄養素を毎日・毎食、となると仕事が忙しかったり、毎日の買い物や献立が大変だったりと、食べ物での摂取がなかなか難しいのではないでしょうか。そのような方は、サプリで補うなどを検討してみましょう。
方法③マニキュアをする
ネイルサロンで深爪を矯正するときは、「ジェルネイル」、「チップオーバーレイ」、「アクリルスカルプチュア」、「ジェルスカルプチュア」などといった方法で、ジェル・チップ・アクリルといった人工爪で自爪を覆う方法が一般的です。これにより、爪に厚みが出たり、見栄えが良くなることで深爪を矯正していく方法です。
つまり、ネイルサロンに行かずに自力で深爪を治すには、同じように爪を覆ってしまいましょう。
\こんな方におすすめ/ ・爪が割れやすい、二枚爪のかた ※爪が割れて剥がれている等の症状があるかたは、ネイルポリッシュのご使用をお控えください。また皮膚に異常があるかたは医師にご相談のうえ、ご使用ください。 |
深爪用のマニキュアは、たくさんの商品がありますので、使用方法やセット内容などをみてどれがいちばん自分に合っているかを判断しましょう。
方法④ジェルネイルをする【※セルフネイル中級者向け】
最近では、セリアなどの100円ショップでもポリッシュタイプのジェルネイル用品が並んでおり、身近で気軽に手に入りやすくなりました。ポリッシュタイプのものは、別でブラシを揃える必要がなく、新しく始める方にはとても便利です。
しかし、100円ショップのジェルネイルを実際使用してみたところ、塗る際はとても便利だったのですが、ジェルオフする際にアセトンでなかなか剥がれず、結果ジェルをファイルしてジェルオフしました。。ファイルでオフするのは、技術がないと自爪まで削ってしまう恐れもあるので、初心者の方にはあまりおすすめできません。
また、上記で触れたジェルオフ以外にも、ジェル選定の際は自爪との相性、ジェルの持ち、テクスチャーやカラー展開など、色々気をつけるべきポイントがあります。
私自身、自分の使い勝手の良いジェルに出会うまでに1年〜2年くらいかかりました。この期間にいろんなジェルを試し、出会った中の1つがのがirogelです。ジェルは製品によって本当にジェルの持ち、塗りやすさが全然違います!
深爪を治したいと思う方は、一度であきらめず、自分のお気に入りを見つけてみてください。
\こんな方におすすめ/ ・届いてすぐ始めたい ※爪が割れて剥がれている等の症状があるかたは、ネイルポリッシュのご使用をお控えください。また皮膚に異常があるかたは医師にご相談のうえ、ご使用ください。 |
irogelは、プロネイリスト・サロン経営者にも人気のブランドです。また、irogelのスターターセットは必要なものが一通りセットになっており、届いてすぐにジェルネイルができます。また、ジェルネイルキットの取扱説明書も同梱されており、初心者でも安心です。
【注意】
ジェルネイルは付け替えの頻度が高くなったり、間違った方法でオフすると爪にダメージを与えますので、正しい方法で使うようにしましょう。
方法⑤スカルプチュアネイルをする【※セルフネイル上級者向け】
上級者向けの方法として、「スカルプチュアネイル(アクリルスカルプチュア、スカルプネイル)」という方法があります。実はこのスカルプチュアネイルは、医療業界でも使用されているのです!
スカルプチュアネイルは、専用の液体(アクリルリキッド)を含ませた筆の筆先に、アクリルパウダーをつけることで、柔らかいアクリル樹脂(ミクスチャーボール)が筆先にでき、それを自爪につけ、人工爪として成形していきます。
爪が短かい場合は、土台となるネイルフォームをつけて長さ出しができ、凸凹した爪など爪の形状にコンプレックスがある場合には、ミクスチャーボールで表面に人工爪を被せることで凸凹した爪の形が整い、綺麗な見栄えになります。
そのほか、爪の薄い・弱い方は長さ出しをせず、自爪の上にスカルプチュアをのせることで自爪の補強・強化になります。
スカルプチュアネイルで長さだしなどの人工爪を作成した後は、その上からジェルネイルで可愛いネイルデザインをのせると、より綺麗な爪先になります!
\こんな方におすすめ/ ・いろいろ試したけどダメだった ※爪が割れている・剥がれている等の症状があるかたは、ご使用をお控えください。また皮膚に異常があるかたは医師にご相談のうえ、ご使用ください。 |
【注意】
上記の商品はプロ用の商品です。スカルプチュアネイルは付け替えの頻度が高くなったり、間違った方法でオフすると爪へのダメージがジェルネイル以上に大きいです。アクリル用品についての知識のある方のみにおすすめします。
方法⑥ネイルサロンに行く
ここまで読んでいただき、色々試してみた・考えてはみたものの、「やはり自分では難しい」という方には、ネイルサロンで専門のネイリストのかたに相談してみることをおすすめします。
ネイルサロンによっては「深爪矯正」、「爪育成」、「深爪治療」といった深爪の方に向けたメニューがあるサロンがあります。しかし、爪の状態によっては施術してもらえないこともあるので、予約時に状態を伝えて確認することをお勧めします。
最後に
普段意識することは少ないかもしれませんが、爪は、日常の動作に大きな役割を果たしています。
例えば、深爪のせいで痛みを伴っていれば、つい気になってしまい、学校の授業や仕事に集中できず、パフォーマンスにさまざまな影響が出てきてしまいます。
足の爪であれば歩きにくくなり姿勢が悪くなり身体に負担がかかり、姿勢が悪くなってしまうなんてことも。
たかが深爪と思わずに、爪は全身とつながっている大切な部位だということを覚えておきましょう。